ルス監督辞任→中田ダイレクターの監督就任と、驚きとともに慌しい1日となってしまった。
個人的に気にしているのが「辞任」。フロントが監督を交代させたなら「解任」なわけで、そもそも、監督を
替えるなら時期も中途半端。(天皇杯前にやるはず)ということは・・・まさか、逃げられたということ?
監督が替わり、悪い流れが断ち切れれば・・・と、サポはポジティブに捉えようとしていると思う。だけど、
残りはもう11試合しかない。今更、大きな変更をチームに導入するわけにもいかないのだから、やれることは
限られている。精神的な立ち直りを期待するなら、一体、何に着手すべきか。中田新監督の手腕となるが・・・
監督経験は乏しい中田さんに、過大な期待をするのも無茶な話だろう。とりあえずもう、日曜には試合が
あるのだから、やるとすれば「3バックの熟成」か「4バックに戻す」かの2択くらいか。個人的には、前回書いた
ように、4バックに戻すほうが選手たちの精神的安定にもなると思う。現状、3バックの理解度が低すぎるから。
私論だけど、横浜FCが得点力不足に陥った最大の理由は・・・ずばり、
「敵陣バイタルエリアでの攻撃プレーが、ろくに出来ていないから」
だと考えている。今期の試合を見てきている方々には、思い出して欲しい。
「ドリブルで侵入」「相手DFを背負ってポストプレイしサイドへ展開」「シュート」「ワンツー」「縦パスを入れる」
バイタルエリアで、全然できていないと思いませんか?今年の攻撃は、バイタルを避けて半円状にパスを
回すプレーが大多数。だから相手DFは怖くない。中央でプレーできないから、相手DFが安心してサイドに
寄ってくる。なのでサイドも崩せない。サイドを活かすには、中央での「怖さ」を相手DFに意識させねば。
最も大きな責任があるのはFW陣。バイタルでの信頼性に乏しく、ボールを入れても簡単にロストする。
だからMF、SBも中央にボールを入れることを躊躇う。サイドに蹴るか、サイドチェンジするしか選択肢がない。
今こそ、ジャンボ、黒津、小野瀬(残念だがカズには無理だろう)あたりがバイタルで踏ん張らねばならない。
2列目の選手も責任がある。彼らもバイタルで積極的に攻撃に参加し、1トップの負担を減らさねばならない。
寺田のトップ下がうまくいかない理由もここにある、と私は考えている。バイタルで踏ん張れないからだ。
ボランチが上がることで数的優位を作る手もあるが、不安定な守備の現状では難しいかもしれない。
と、ここまでは「今期の分析」だ。大事なのはこれから。勇気を持って中央にボールを入れ、中央でも攻撃が
できるようにならなくては、得点力アップは難しいだろう。そのためにどのような戦術を構築するか?が、
専門家たる中田さんの腕の見せ所だ。日曜の金沢戦で、良いほうに変わっていることを期待し、応援する。