ホーム三ツ沢での徳島戦は5-3で勝利。J1での5得点は初めて。
残留争いをしている相手との6ポイントマッチを取った意味は大きい。
カウンターは弱者の戦術、とサッカーでは言われるけど、私的にはそれは
「部分的に」正しい程度だと思っている。要は得点すればよいのであって、
その方法論はどれも間違いではない。ボクシングでは、カウンターは
最高クラスの技術なのだし(笑)で、この試合は…
ショートカウンター戦術がはまりにはまった。サウロ、松尾、ジャメと
スピード系の前線3人がいいところを見せ、前半で3得点。特にサウロの
決定力は異次元で、救世主的存在になりつつある。前半は2点リード。
後半は運動量が落ち始め、相手のポゼッションにプレスがかからない。
交替策が一歩遅れ、2人がピッチ横で待っている間に同点にされてしまった。
「監督の経験の浅さが出たか」と正直、凹んでいたのだが…
その交代で入った高木が大仕事。自陣からドリブルで持ち上がり、そのまま
左足を一閃。豪快にミドルを叩き込み、会場の空気を一変させてしまった。
若い選手はこういうところが魅力で、戦いの中で成長を見せる。本人も驚く
そのプレーに、サポーターも魅せられてしまう。
最後も、クリアボールをうまく収めたチマが無人のゴールに蹴り込んで
勝利を決定付ける最高の展開に。交代で入った2人が点を取るのだから、
監督も「持っている」。この勝ち方も次に繋がるものになった。
これで16位までの勝ち点差が5(4だけど得失点差で負けている)。
残り6試合なので可能性が十分に残った。最下位も脱出。次の17位
湘南との試合も大一番になったのは嬉しい限りで、前回のJ1では
味わえなかったヒリヒリする争いができる。クラブにとっても本当に
いい経験になるし、サポとしてもこんなに楽しいことは無い。
細かい計算は今は無用、目の前の戦いに目一杯。チームからもそんな
雰囲気を感じる。いい状態だから、次も大いに期待する。