横浜FCと競馬を愛する男の日記

横浜FC、GWは連勝したい

監督のこと

 我が横浜FCが高木監督に代わってから好成績を残すようになったのは、サポなら皆、
納得していると思う。元々、昨年がブービーになるような戦力ではなかったからだ。そして
今年はヨンデ、アウグストという素晴らしい補強もした。普通の采配でも中位はいける布陣に
加えて、監督の采配があって今の順位がある、それがサポの共通認識だろう。

 さて、日本代表監督の候補にイビチャ・オシム氏の名前が挙がった。彼の能力はJリーグを
見ている人なら誰でも知っているはずで、お金が無く、毎年のように主力選手を引き抜かれていく
ジェフ千葉をとうとう、タイトルホルダーにまでしてしまった。彼はボスニア人で、日本人のことなど
来日するまでほとんど知らなかったはずだ。(と言っても彼は東京オリンピックに出場したので
初来日というわけではない)

 そんな彼は来日してすぐ、当時のジェフをリーグ2位にまで押し上げた。つまり、彼にとっては
指導する選手が何人であるかなど、全く問題ではなかったということだ。彼には人種など関係なく
個々の選手を把握する眼力があり、その選手たちに何が必要なのかを理解させる「魔法の引き出し」を
数多く持っているということなのだ。

 今の日本サッカーは、組織戦術を学び、それだけでは勝てないので個の力を伸ばす必要性を悟り、
さらにピッチ上での「自由=選手の自己判断で正しく動く」ことを学んでいる途中であろう。
ジーコ監督は自由の重要性を盛んに選手たちに説いていたが、残念ながら、選手たちがその自由を
使いこなせるようにするための「魔法の引き出し」はあまり持っていなかった。それは、ジーコ
監督1年生だったことと無関係ではないだろう。

 オシムが監督になれば、その魔法の引き出しを代表選手達に使うと期待している。
「選手たちを走らせる練習ばかりさせるんじゃないの?」という意見もあるかもしれないが、
私はそうは思わない。簡単なことだ。

 「走らない選手は選ばない、起用しない」だけのことだろう。走る練習なんて、選手が
所属クラブでやっていて当然なのだから。

 横浜FCはベテランが多いから、「走りまくるチーム」は無理だよなあ…