横浜FCと競馬を愛する男の日記

横浜FC、GWは連勝したい

1~3月のTVドラマから考えた

 久しぶりにサッカー、競馬から離れた話を。

 今まであまりドラマを見ない男だったが、昨年末にTVガイドを「初めて」買い
ドラマ紹介の記事を読んでしまったことがキッカケで、この3ヶ月は珍しく多くのドラマを見た。
(録画して見るのがほとんどだったが)
 見ていたドラマを挙げ、最も良かったと思った作品の感想を書きたい。
見ていたのは(まだ終了していないものもある)

ナースあおい」「白夜行」「相棒」「夜王」「時効警察」「ロンド~輪舞曲」 の6作品。
(しかし見るのが大変だった・・・)

 夜王、ロンドはまだ終わっていないが、この中で最も良かったと思ったのは…
 「白夜行」だった。まだ終了していない2作品を見た後でも結論は変わらない。
白夜行」は東野圭吾氏原作の小説をドラマ化したものだ。(原作は読んでいない)
私は彼の小説を何冊か読んでいるが、彼の作品が好きだということ以外のことにも
ある共感を抱いている。

 それは、彼が理科系の大学を卒業し有名メーカーでエンジニアとして働いていた、という
履歴を持っていることである。彼はある時から小説を書き始め、ついには退職して本格的に
その道に進み現在の成功をつかんでいる。
デビュー作は学園ミステリー物であったがその後分野を広げ、様々な試みを行い成功している。

 彼の小説を読むと私は時々感じるのだ。
「ああ、エンジニアだった人なのだなあ」と。私も理科系大学を卒業してメーカー勤務を
経験しているので、一言では表せない相通じるものがある。
 理科系の人は文章を書かないと思われているかもしれないが、実際は全く逆である。
報告書、論文、お客様への技術的回答書など、もしかすると文系業務より多いかもしれない。
確かに無味乾燥なものになりがちなのだが、一方では正確で相手にわかりやすく論旨を
伝えることが要求されるのである。

 「白夜行」はミステリーではなく人間に深く突っ込んだ内容だがそれでも、そのストーリーには
正確で論旨をわかりやすくするという配慮が細かいところになされている。
ハイテク犯罪も扱っていたが、それは彼が理科系出身だからではなく単に時代の犯罪傾向を
表現しているだけで、この物語の中では味付けのひとつでしかない。

 TVドラマは原作に比べて主人公2人の心情にスポットを当てている、ということらしく
ドラマとして非常に感動するものだった。
「本当の罰は、その人の心、精神にこそ与えられる。そしてそれは、いつしかその人の
 心だけでなく体をも蝕み、滅ぼす」
 この主人公の「遺言」が持つ意味、重みは非常に強い印象を私に残した。

 最後に。彼が勤務していた有名メーカーは、今までの私の仕事で最も苦労させられ、鍛えられた
「最大のお客様」だった(笑)