横浜FCと競馬を愛する男の日記

横浜FC、GWは連勝したい

A級戦犯って何だか知ってる?

 今日、テレビで見て、色々なことを知った。

A級戦犯は、東京裁判で有罪になったが、その元になる法は「事後法」という、戦後に!できた法を
 元としていること。ここで言う「法」は国際法のようである。
*日本国としては東京裁判を承認している=A(B、Cも)級戦犯を認めていること。
*日本の国内法ではA級戦犯を裁く法律がなく、日本国内では犯罪者ではないこと。
A級戦犯は後に連合国の許可を受けて赦免されたが、その後に大臣になった人物もいること。
*赦免にあたり日本国民4000万人の署名が集まったこと。
靖国神社は元はといえば明治政府が作ったものだということ。

 ただ、自民党の人たちは、「東京裁判には不当性が多い」、「日本国内法では罪人でない」、
「戦争責任は個人で負うべきものではない、国家として負うべき」、「連合国側にも戦争責任ある」など
どうも、A級戦犯東京裁判自体をあまり認めたくないような発言が多かった。

 要するにだ、自民党としては「東京裁判戦勝国がやったことだから認めたくない。だからA級戦犯
だからと言って分祀せよとか、靖国を解散させろとか、そういうことは論外」なのだ。私が思うに、
彼らは未だに「戦争に負けたから色々と言われているのであって、勝っていたら責任も何もなかった」
と考えているのではないだろうか?勝てば官軍、というやつである。これは多分、A級戦犯の赦免に
署名し、大臣にまでしてしまった昭和20年代の国民感情をそのまま引き継いでいるのだろう。

 確かに、日露戦争に勝利した時は、国民が提灯行列をしたそうでそこには「責任」なんて言葉は
出なかったのだろう。そう、戦争の本質はやはり「勝ち負け」なのだ。勝ったことで死んでいった
人達への心の痛みもすぐに忘れるのだ。(ご遺族の方は除く)逆に負けた場合、心の痛みはいつまでも
消えてなくならない。

 その理屈ならばA級戦犯とはどんなに日本が認めたくなくても、世界的には完全に犯罪者である。
それは間違いない。自民党の人たちの発言は、極論すれば全て「負け惜しみ」である。その負け
惜しみをベースにA級戦犯靖国の問題を語っても、世論の賛同は得られないだろう。だから今回の
自民党総裁選では、この問題を争点にしたがらないのである。(特に1番人気のあの方)

 自民党のある議員さんは「交戦権は国家に認められている権利、戦争をしたこと自体は犯罪ではない」
と言った。理屈ではそうだろう。しかし、国民全てが戦争を望んでいたはずはない。

 「あなたに赤紙がきたら、喜んで戦地に赴けますか?」 私はそう聞いてみたい。