広島戦は0-1で敗戦。厳しい状況下の試合で、何はともあれ後半40分までは粘ったことを素直に
称えたい。やはり相手より短いインターバルと大黒柱アツの欠場は痛かった。
ただ、4人のFWをサブに入れ、同点の段階から次々に投入して「勝ち」を狙いに行った都並監督の
采配は、賛否両論あると思う。冷徹な判断をすれば、「勝ち点1狙い」のサブ選択をする手もあった。
今回は、「リスクを負って勝ち点3」を目指したわけで、結果は勝ち点無しに終わった、とも取れる。
このあたりは監督の権限なので、誰が何を言っても仕方ない。都並さんのキャラクターが出ている
わけであり、これも「楽しむ」べきだろう。勝ちたい、という熱い気持ちは伝わってくる。
第一クールを終了して2位との勝ち点差は5。正直言って「予想以上の結果」だ。チームを一から
作り直す作業と同時進行で、ここまで勝ち点を取るとは。やはり「個の力」では、今年の横浜はJ2の
中では上位にあるようだ。(アンジーとアツが大きい)今までを思えば、夢のような話である。
湘南戦からは第二クール。次なる課題はハッキリしていると思う。
・左SBに太田が定着できるか…はやくカンを取り戻して欲しい
・ヨースケ一辺倒の右SB…今日のように疲労が不安な場合、他に使う選手の見極め
・中盤の構成力…アツ不在時にゲームを組み立てられない欠点の克服
一番心配なのは最後の項目。アツも若くはない。いつまでも横浜の大黒柱でいられるわけもなく、
彼の後継者がうまく育つか、もしくはどこからか手に入れてくるか、クラブとしての計画性が問われる
ことになるだろう。