まずは横浜。アウェーで徳島と対戦。個人的には、今の横浜は相手云々よりも「自分との戦い」に
なっていると考えている。いやそれ以前にまず「勝つための采配」なのか「来年への実験場」なのか
「監督の訓練所」なのか、それすらハッキリしない感じも受ける。
第三クールにもなってフォーメーションやスタメンを大幅に入れ替えるサッカーは、少なくとも
「爆勝街道」を目指したものとは思えない。結果的に素晴らしいサッカーに仕上がるのだとしても、
その時はもう今シーズンは終わっているだろう。昨年のジュリオ・レアルのように。
一番辛いことは、そうやって得た素晴らしいサッカーが翌年の選手移籍で崩れてしまう可能性が十分に
ありうること。今年で言えばアンジー、エリゼウの２人だ。彼らが残留するのならば今からでも、
「素晴らしいサッカー」を目指して再構築するのは「アリ」だろう。ここはフロントの努力も必要だ。
なので、産みの苦しみとして徳島戦が使われるのであればそれは納得する。ホーム三ツ沢じゃないし。
ただ、山卓＋エリゼウのＣＢには将来性を感じないが…本職でＣＢを構成し、中盤に彼らを使えるように
なれば、と思う。後はＦＷ。難波、池元、タロー、５９らをうまく使ってくれ。アンジーが来年も
いるとは限らないのだから。
もうひとつのＷ杯予選。バーレーンにアウェーで連敗することだけは許されない。それは単に勝ち点を
落とすということだけでなく、ここ３大会のＷ杯に出続けている日本のブランド（＝アジアでの位置）に
ヒビが入ってしまうからだ。
キーマンは前回のアウェー戦でいなかった中村俊。彼の経験が、チームを救うだろう。とにもかくにも
勝ち点を持ち帰ればよい。ただ、今回は盛り上がりに欠けているのが気になる。停滞期に入ったのでは？
と穿った見方をしてしまいそう。この試合で、嫌な空気を払拭することを願う。
