半年のレンタルで、ブラジル人選手の補強があった。エデル選手は以前から練習参加しており、
チームに馴染むのも早いはず。横浜FCの一員として活躍を期待する。
その一方で、何ともいえない気持ちになる。ヒョヨンの時もそうだったが「彼らが活躍したとして
来年はいてくれるのか?」ということ。元々、樋口監督は外国人FWの獲得を要望していたが結果と
して受け入れられなかった。それが、下位低迷のここにきて2人、だ。
その裏にあるのは「この成績じゃ来年はスポンサー様もついてくれないし、観客動員も危うい」
という悲壮な考えだ。確かにその通りなのだが、ならば何故、シーズン当初から獲得しないのか。
J1時代にも同じことをしていたが、そこから学んでいなかったのか?強化部の責任は大きい。
遅まきながら手を打ったこと自体は「まあよし」として、問題はシーズン後だ。ヒョヨンもエデルも
活躍したとして年俸アップを要求されたら、果たして対応できるのか?それともまた、手放して
格安の外国人を探すという賭けに出るのだろうか。フロントの方針が問われることになるだろう。
チームの土台作り、という台詞は現場だけのためにある言葉じゃない。強化部を始めとする
フロントにも同じ「成長」が求められている。横浜FCはどうしたいのか、どうするべきなのか?
哲学が完成するまで、後何年かかるのか。それが「次の10年」における最大の課題かもしれない。