横浜FCと競馬を愛する男の日記

横浜FC、GWは連勝したい

今日は緑戦

 ニッパツ三ツ沢での試合も、残すところ3つ。今日は東京Vを迎え撃つ。前回の快勝から、ホームでの
無敗を続けている横浜FC。あの時のいいイメージを持って戦いたい。1週間空いて選手の状態も
良いはず。ベストメンバーを揃え、目一杯走りきって欲しい。(ハヤは大丈夫だよね)

 試合のことはここまでで、今日はやはりこの話題に触れないわけにはいかない。そう、対戦相手である
東京Vの経営危機だ。経営母体である日本テレビの無責任な撤退方法。無法だが受け入れざるを得ない、
Jリーグ側の弱さ。正直、試合以上に心配であろう東京Vのサポ。どれを思っても、心が痛む。

 他サポなので、東京Vのことをあれこれ言う資格は無い。ただ、端から見ていると一時はJの盟主とも
いえる成績を残してきた名門が、わずか十数年で危機に陥る。その「激変ぶり」は衝撃的である。
そしてそれは、過去に唯一「チーム消滅」を体験した人々にとっては一種の既視感を伴うものでは
ないだろうか。

 motoさんは「対岸の火事ではない」と書いたが、私も同感だ。それは東京V横浜FCを考えるに

 ・同じ街にJ1のクラブがあり、こちらはJ2
 ・赤字をオーナーに補填してもらっている(東京Vは08年、30億円の補填を日テレから受けた)
 ・観客動員数が低迷している(東京Vは08年、収入がJ1ワースト2

 残念だが、同じ要素を抱えているからだ。大都市にあり、競争相手のほうが大きい。成績が低迷し
観客が増えない。観客が増えなければスポンサーもつきにくい。とても楽観できる状況ではない。

 趣味が多様化する時代、サッカーもJ2ではそうそう、客を呼べない。同じ価格でJ1の試合も
観戦できるからだ。それでも県内唯一のプロクラブなら「オラが街のクラブ」でそれなりの地位は
得られる。しかし、県内に4つのプロクラブを持つ神奈川は「最大の激戦区」なのだ。

 横浜FCがこの環境下で、どうやって生き残っていくのか。それこそがクラブ創設10年を経て、
「次の10年」を迎える現在の課題だ。それは即ち、「クラブの哲学」そのものにもつながってくる。
今の横浜FCに、確たる哲学は存在するのか。それは、クラブに浸透しているのか。まだ見えない。

 ヴェルディはかつて掲げた「全国区のサッカーチーム」という哲学が崩壊し、それを受け入れる
までに時間をかけすぎた。本拠地移転したが、地元には先に根を下ろしたクラブがあった。次の哲学を
確立できていたのか?他サポである私からは、その姿は見えなかった。

 横浜FCはどうか?この10年でクラブ創設→J入り→J1昇格→降格というジェットコースターの
ような動きを見せてきたが、それは「ただひたすら走る」ことに全力を尽くしてきたとも言える。
ここでそろそろ、考える時が来たのではないか。未来の横浜FC像を。