9年間で1回のみ。この急落ぶりは?となると、やはりその理由を「馬齢戦への変更」に求めることになります。
そもそも、「3歳馬齢GⅠ」とは何か?と考えれば当然、対になるのは「2歳馬齢GⅠ」の朝日杯FSです。
では、朝日杯FS覇者は、3歳頂点戦・東京優駿の覇者になれているのか?と検証すれば、その答えは
1994年ナリタブライアンを最後に、18年間出現していないのです。朝日杯が3歳Sで、牡・セン「限定戦」の
時代ですね。牡・牝戦という東京優駿と同じ仕様になってからは1頭も出現していないのです。
菊花賞が馬齢戦になったのは、所謂「アローワンス」という国際規格を導入したからです。その馬齢戦化から
今年がちょうど10年目。昨年はオルフェーヴルが3冠を達成して純粋ぞろ目決着でしたが、本来ならこれは
今年出現するはずの決着性だったのかもしれません。では、その穴はどうやって埋めるのでしょうか?
今年の3歳世代は、2歳戦の整備がされておらず、「3歳戦の整備=東京優駿の週で春季競馬終了」のみが
行われた「途上の世代」。最近で例えるなら、2歳戦のみJpn競走だった2010年世代とか、3連単が発売されて
いなかった(3歳秋季から)2004年世代とか。途上、に相応しい菊花賞覇者が出るのかもしれません。
今年のセントライト記念覇者も、世代限定戦(3歳戦かな)重賞勝ち歴。ベストディールに期待。