松本戦は1-1で引き分け。試合内容から言えば妥当な結果だったとなるけど、昇格を目指すのであれば、
勝ちきりたかった。ホームで先制しているのだから。
今日の試合における大きなポイントは「慣れない暑さの中でのゲーム」だった。前半は、松本の動きが良くなく、
横浜のボランチ、特に寺田が自由にプレーできたのが大きかった。6分で先制したが(森本はナイス!)、あれが
無くても、先に横浜が点を取ったと思う。
問題はその後。暑さで省エネ・・・を意図したプレーは見えたし、先制しているのだから、それは有効な戦術
だったと思う。だけど、その過程でつまらないミスが散見されるようになったのが、同点への序章だったのでは。
後半の入り方で、反町監督の狙いは的中した。横浜はズルズルと松本ペースに飲み込まれる。山口監督も
高地を投入して対応するが、ジャンボを下げたのは・・・前線での起点が無くなり、ますます松本のペースに。
劣勢の流れを食い止められる気配も無く、追いつかれたのは「必然」だった。
せめて、野上を最初に入れていれば、もう少し何とかなったかもしれない。とにかく中盤の機動力が無くなって
いた時間帯に、高地をボランチに据えたのは機能していなかった。アウェーで、松本に勝った試合を思い出せば
明白で、彼らが横浜に対して最も恐れていたのは「中央での強さ」。カイオ⇔寺田の急造コンビでは、それも
発揮できなかった。せめて野崎を中央に置いていれば、とも感じたのだが。
その後、お互い決定機はあったがGKのファインセーブに阻まれて試合終了。ホームでは勝ち点3が欲しい
現状だけに、周りの拍手は聞きたくなかった。06年は、こういう甘い雰囲気ではなかったかな、とも。もっと
緊張感があった。やはりこれも「8位」ということなのかな、と。
次節は福島開催。PO圏内を争うこの時期に、あえて遠方の地への回帰を選んだ。それはつまり、普段私は
言わないけど、
「絶対に負けられない」
試合として位置づけたということ。ここで負けたら、「何、カッコつけちゃってんの」と言われても反論出来ない。
選手たちの本意ではないかもしれない、でもそういう試合だ。「何の補償もなしに」福島まで「自費で」来てくれる
年チケホルダー達の思いに、クラブ全体が応えるべきゲーム。その答えは、勝ち点3しかない。