アウェイ千葉戦は１－０で勝利。未勝利だったフクアリで遂に初勝利。チームの歴史を変えてくれた。
野村は欠場も、北爪、キャラ、戸島は復帰。慣れた３－５－１－１に戻して、アウェイならではの守備的な
戦い方を選択した。相手が出てくるのが分かっているのだから、カウンター狙いは正しい。万全ではないにしろ、
北爪の存在は大きかった。ジリジリとした展開で前半終了。これまた狙い通りだったのでは。
先週と違い、戸島復帰で「点を取るオプション」が増えたことも、試合運びの自由度を高めたのだろう。
そして、攻撃的に出るリスクを取る前に、得点できたのが何より大きかった。どんな形であれ、先制したことで
横浜が主導権を取れたから。後は守備のバランスに注意しながら試合をクローズさせる、老獪な勝ち方だった。
相手の監督は負けると「運がなかった」といつもコメントするようだが、それは違う。運なんてのは１年を通せば
双方互角で、３３試合やって成績に差が出ているのだから、それは実力だ。守備的な戦い方＝劣位、ではない。
その時の状況に応じた、最善の戦術を選んでいるに過ぎない。将棋だって、攻めた側が反撃を食らって負け、は
よくあることなのだ。ひとつの戦法（戦術）に拘るのは美学だが、勝負師として最善とは思わない。
これで暫定４位浮上。自動昇格の可能性を残した。だからこそ、次のホーム山口戦も負けられない。
台所事情は厳しいが、他所のチームも大変なはず。じっと我慢して食らいついていく。今年は大混戦なので、
最後まで分からない。昨年のようにキレず、ゴール前まで走りきって欲しい。
