横浜FCと競馬を愛する男の日記

横浜FC、首位に快勝!

鳥栖戦結果 ~ピッチの中~

高木新監督が選んだオーダーは、自分が望んでいた
「4-4-2からの再出発」だった。

   カズ  城
 アウグスト  吉武
   山口 吉野
中島 ヨンデ 軍曹 小野
     菅野

立ち上がり、昨年心配だった「15分以内失点症候群」も出ず
まずまずの内容。
横浜はアウグストがあまり守備をしないためか、中島がその分守備的になり
攻撃は右からのほうが機能していた。小野の上がりが効果的で武器になりそうだ。
一方、鳥栖も守備をしないアウグストをわかっていたのか、右から攻めてくる。

攻撃については、クサビのパスがうまく入ったおかげで形をそれなりに作れていた。
チームとして意識してクサビを入れていたのであれば、今後も期待できるだろう。
クサビを受けていた城の調子がよく、彼の個人技で局面を打開しゴールへ迫っていた。
そしてこの日のビッグチャンスは、ことごとく吉野に回っていた。
決定的な場面が3、4回はあっただろうか。
結果としては決められなかったが、決定機が回ってきたのはゴール前への
攻撃参加ができているからだ。今後、うっちーとのポジション争いが激化すると思うが
楽しみである。

守備については「神」セーブを連発した菅野と、地味ながらいい仕事をしていたヨンデの
2人によるところが大きかったと思う。無失点で乗り切ったことを評価する。
ただ、ボランチのコンビネーションは1試合ごとに良くなっているものの改善の
余地がある。時折、中央のバイタルエリアを空けてしまい何度か決定的なミドルを
打たれていた。2人のうち1人は中央のケアに残るべきではないか。

監督采配については、就任直後の試合としては十分な内容であり合格点だと思う。
選手交代も妥当で、特にカズの交代時期が適切なものだったことは高く評価したい。
今後もカズは60~75分全力でプレーし、交代するという形になりそうだ。

次節以降の課題だが、昨年のベースを取り戻すところまでは来ている。
後は新戦力のフィットを早急に完成させたい。
*アウグストの使い方…能力はずば抜けているが、チームプレーがまだできていない。
*吉野と山口のコンビネーション…時間が解決するかもしれないが。
*ザザの使い方…今回はベンチ入りしなかったがFWで使われる場面を見たい。

特にアウグストというタレントの使い方が上位進出への命題になると思う。それほど、彼の
個人技術は素晴らしいものがある。鳥栖戦で言えば、前半に見せたアウトサイドキックでの
ルーパス。受け手が吉野でなくうっちーだったら多分、ゴールしていた。
今までの横浜FCにあんなパスを出せる選手はいなかった。凄い技術だと思う。
本当ならトップ下の選手なのかもしれず、今のシステムでは難しい面があるのかもしれないが
そこを高木新監督がどう采配し、使いこなすのか。
楽しみにしている。