今年の漢字は「偽」だった。確かに、応援する横浜ＦＣにも当てはまっていたような…しかし、
こんな字が選ばれるほどに日本人は道徳心、誇り、誠実、美意識といった「古き良き時代」に持って
いたものを失ってしまったのか。愕然としてしまう。
「金、金、金」と資本主義の闇の部分にどっぷりと漬かりつつある日本人。世界的に見れば裕福な
国なのに、人間の欲望は留まることを知らない。お金で買える幸せも確かにこの世にはある。けれど、
そんな幸せだけに生きる価値を見出しているのならば、その人の人生は貧しい。心の貧乏人である。
お金だけ欲しいのなら、サラリーマンなんかやらなきゃいい。お金を稼ぐだけなら、他にいい方法は
沢山ある。お金を稼ぐことは人生の目的ではない、手段だ。そのことに気がつかない人こそ、本当に
哀しい人だと思う。
来年の漢字は、「偽」から「真」に変わって欲しい。厳しい目でフェイクを淘汰せよ、日本人。
