横浜FCと競馬を愛する男の日記

横浜FC、GWは連勝したい

個の得点、集団の守備

 日本代表はデンマーク代表に3-1で快勝。見事に決勝T進出を決めた。今回のチームは、06年に比べると
団結力が目立つ。やはり日本人の特長が出ていると言えるか。
 
 岡ちゃんがどんな戦術を採るか注目していたが、最初はやや攻撃志向の2ボランチ。しかし相手も予想して
いたか、トマソンに2列目からの飛び出しをさせていた。これをつかまえられず、最初の10分は押し込まれる
展開に。しかし、ここですぐに修正し、3ボランチに戻したことが功を奏した。このあたりはベンチワークのGJだ。
 
 3ボランチにすると当然、攻撃は手薄になるのだが、救ったのはまたしても本田の一発。文句のつけようがない
FKを沈め先制。これで焦ったか?前がかりになるデンマーク陣に松井、大久保がドリブルで仕掛けファウルを
得る。そして今度は遠藤の「いつもの」曲げるFKが炸裂。本田を意識したか、相手GKも的を絞れなかった感じ。
2-0となって事実上、勝負は決まった。
 
 今大会の日本代表には色々な意見があると思うが、自分が脳裏に浮かんだのは「2006横浜FC」だった。
あの時も、急に監督を引き受けた高木さんが選んだのは「守備から始めるサッカー」だった。堅守速攻を
徹底し、城、アウグスト、アレモンというタイプの異なる「個」を生かし切って、勝ちまくった1年間だった。
 
 横浜FCは07年に大敗を続けたことで、戦術そのものを否定する論調が大勢を占めたが、自分は今でも、
あの年は戦術ではなく「主力選手流出+補強失敗」が降格の原因だったと考えている。そもそも、昇格した
ばかりのチームが他に採る戦術などあったのだろうか?と。この疑問に答えてくれる人は、未だにお目に
かかれないのだが。
 
 日本代表は、とりあえずひとつの壁を越えた。次は「白黒つける」決勝Tだ。恐らく、このまま守備的戦術で
数少ない好機に賭ける、という方針だろう。それはそれで間違っていなくて、「弱者の戦い」を貫けばよい。
この戦術にいつか「限界」を感じた日が来たなら、その日こそが「日本のサッカーで頂点を狙う」ことを、国民が
真剣に考えるタイミングなのだろう。
 
 弱者はPK勝ちでも、勝てばよい。しかし王者(ブラジル)の国民は「運任せ」を認めないし、許さない。
だからこそ、攻撃を志向する。サッカーは得点しない限り、勝ちの無いスポーツだから。