横浜FCと競馬を愛する男の日記

横浜FC、GWは連勝したい

【第四回】基準とは何ぞや

 人間が管理する数値には大抵、基準値というものが存在している。それは・・以上だったり、未満だったり、
範囲指定だったりする。単に数字を得て、それを記録することは「管理」とは呼ばない。その数字から
解析して、ある事項についてジャッジし、具体的対応行動に出て初めて管理しているということになる。
 
 だから当然、基準値にはそれなり、というかある程度の確固たる背景、裏づけがある。その基準から
外れた場合、どういった不具合がどの程度の確率で起こるのかを事前に検証しておくのだ。その検証が
あってこそ、基準値は意味を持つ。
 
 今回、日本政府が出してくる基準値なるものは、こういった考え方からは程遠いものだ。
「魚には基準値がないから、とりあえず野菜と同じにしました」、「大人とこどもが同じ基準値です」、
「緊急事態なので、基準値を上げました」etc…
 
 正直、唖然とするしかない。こんな数値をどうやって信用しろというのか。専門知識がなくたって、容易に
胡散臭さが伝わるではないか。風評被害を受けている方々には本当に申し訳ないと思うが、こんなに
根拠のない基準値を基に判断しろ、と言われても正直無理だ。
 
 未検出です、というものなら完全な風評被害だが、ある程度の数値が出たものについては、本能的に
避けるのが普通の感覚だと思う。この感覚を払拭したいのならば、基準値の背景をシッカリと説明すべきだ。
「タダチニー影響はありません」じゃ説得力はない。こういったことに対してマスコミも、なんら有効な
対応ができていないことこそが、事の本質を物語っていると感じる。