横浜FCと競馬を愛する男の日記

横浜FC、GWは連勝したい

秋季(夏季)3歳限定戦・考(2)

 では、菊花賞秋華賞から考えてみます。
まず押さえておきたいのは、菊花賞(性別非限定)⇔秋華賞(性別限定)の関係。ならば、両競走の存在理由も
同じように、⇔の関係にあるはずですよね。まず先に、分かりやすい秋華賞から検証しましょうか。
 
 秋華賞を「秋季世代限定牝馬頂点戦」と捉えた場合、セットで考えるべきは当然、エリザベス女王杯
「秋季世代限定牝馬頂点戦」となります。これは分かりやすいですよね。では、この両競走には、競馬番組で
定められたもうひとつの関係があることも、ご存知かと思います。それは、
 
 「秋華賞は、エ女王杯の地方馬ステップ競走」である事実です。距離や競馬場の設定も、京都20Mから
京都22Mへ、とシンプルな構造で、明白な関係性ができています。つまり秋華賞の本質とは、世代限定牝馬
頂点戦というより、古馬牝馬頂点戦・エ女王杯へ乗り込む3歳代表馬決定戦である、ということなのです。
 
 その代表馬が、春季クラシック活躍した馬の時もあれば、そうでない=夏季に条件戦から台頭した馬、の時も
あるのですね。重要なのは、夏季に世代限定GⅠが存在しないことで、秋季にこの代表馬決定戦を行うという
事実は、裏返せば「夏季をどう過ごしてきたか?」を問うているのですね。勿論、全休でもよいわけです。
 
 ここまで書けば、菊花賞のほうも分かってきます。秋華賞と⇔の関係(共有と反転)を当てはめれば・・・
そう、天皇賞春にその答えを見出せるのです。具体的に書けば、
 
 ①秋華賞はエ女王杯の「地」ステップ競走だが、菊花賞天皇賞春に対しての「地」ステップ競走ではない
 ②京都20M→京都22Mに対して、京都30M→京都32Mの関係性は「共有」といえる
 ③エ女王杯は秋季施行だが、天皇賞春は春季施行(エ女王杯は春季には施行出来ない理由がある)
 
 などですね。最終結論となりますが、秋季に世代限定戦(全競走が東京優駿より格下なのは、賞金などからも
明白)を施行する理由とは、古馬頂点戦・天皇賞春へ乗り込む3歳代表馬「候補」を決定する
なのです。重要なのは「候補」であること(笑)。当然、春季に踏むべき手続きもありますからね。これも
秋華賞に対しての⇔関係なのですね。
 
 次回は、菊花賞の個別検証をやってみます。レースは変わる、の好例なのかもと感じてますので。