横浜FCと競馬を愛する男の日記

横浜FC、GWは連勝したい

【番外編】16分の異空間

 なでしこジャパンは、決勝で米国に2-5で敗れ準優勝。残念だったが、世界大会で3連続の決勝進出には
文句のつけようがない。本当にお見事でした。そして、選手を始め、関係者皆様、お疲れ様でした。

 試合は生放送を見れず、帰宅後に録画を見たが、まさかの前半4失点。というより、最初に驚いたのは、
あのスタジアムのムード。どう見ても完全アウェイ。53341人の内、9割方は米国ファンでは、とTVでは言って
いたが、一応他国のカナダ開催で、ああなるとは・・・この影響は色々な意味で大きかったと思う。

 立ち上がり、ラッシュをかける米国に押し込まれてしまった日本。米国の攻撃のたびに大歓声があがる会場の
雰囲気に、飲まれてしまったのかもしれない。相手CKで意表を突くグラウンダーパスに対応できず失点。
ゲームプランを狂わせる失点に動揺したか、3分後にまたセットプレーから失点。完全に主導権を取られた。

 それでも、ここで踏みとどまっていれば、勝利への可能性は残されたが・・・焦ったか前がかりになり、パスを
カットされてカウンターを食らう。いつもなら必死で戻るのが、このチームの長所だが、何故か戻りも遅い。
岩清水がクリヤしたボールに先に反応したのも米国選手で、押し込まれ3失点目。勝負はほぼ決してしまった。

 更に、完全にノリノリになった米国にロングシュートまで決められ4失点。わずか16分間の出来事だった。
その後、澤を投入するなどで2点を返したのは、さすがというか意地を見せたが、2-4になった直後に痛恨の
5失点目を喫して、とどめを刺されてしまった。

 1発勝負なので、敗因を分析するのも・・・とも思うが、あえて感想を書けば、一番目はやはり、あの会場の
雰囲気。百戦錬磨のなでしこも、さすがにああいう環境での試合経験は無かったはず。観客に後押しされた
米国の勢いにやられた感じ。そして二番目は、米国の「冷静と情熱」だ。

 日本をよく研究していたし、何よりあのイケイケムードのCKで、トリックプレーに出られる冷静さが凄かった。
高さで上回るのだし、普通に蹴ってくると思うのが普通で、それを「最初の」CKでやってくるあたりに、米国の
「必ずリベンジする」という意思を感じた。その意味では、メンタル面で差が出た16分だった。

 私的には、1週間休んで状態も良いだろう澤の先発を予想していたが・・・(米国と相性も良いし)まあ、これは
監督の判断だし、結果が変わったかというと、これも何とも言えない。この借りは、五輪で返して欲しいと
思うが、そのためには日本にニューヒロインが必要だろう。その候補は・・・

 高さ対策に最適なGK山根、ドリブルが光るFW岩淵あたりか。五輪では軸となるべき2人だろう。そして、他の
若手もどんどん出てきて欲しい。誰が台頭してくるのか、楽しみにしよう。そして、日本の女子サッカーが更に
強くなるよう、我々も何かをしなければ。シーガルズが昇格してくれれば、色々と貢献しやすいのだが(笑)
まあ、これも楽しみにしている。