三ツ沢での1回戦・対TONAN前橋は3-0で勝利。久々に得点を多く見られたのは嬉しかったが、まずは
勝ったことが大事。もう1試合できる意味は大きい。何故なら、「システム改修中」だからだ。
千葉戦から採用している3-4-2-1を熟成させるためにも、真剣勝負の場は貴重。無失点+3得点で、
少しは選手たちにも明るい展望が見えたのではないか。しかし、当然ながら「まだまだ」の部分も。そこで、
今回は今後のJ2リーグ戦のことも考え、システム的に見た試合回顧をしてみる。
黒津
内田 松下
永田 ケンスケ 中里 市村
ナカジ 野上 森本
この並びだったが、このシステムの長所と短所を、知る限り書いてみると、
(長所)・攻撃時は6枚いる中盤に厚みがあるため、主導権を握りやすい
・守備時は両ワイドが下がって5バックになるため、中央に3枚CBを置けて、堅い守りになる
・シャドーを2枚置けるので、2列目適性のある選手を使いやすい(松下、寺田、野崎、野村、小野瀬)
(短所)・ボールを奪われた瞬間は両サイドが空いてるので、早い攻めをされると起点にされやすい
・5バックだとラインを揃えにくい(というか無理に近い)ため、オフサイドが取れない
・両ワイドの運動量はハンパない!ので、90分持たないことが多い
これを踏まえて、試合を振り返れば、
・うっちーはシステムの理解度が高く、2列目から飛び出す動きが良かった
・市村は90分走りきれるのか?1試合だけならよくても連戦は?小池との併用がいいかも
・永田の特徴(運動量、スピード)が活きていて、黒津のゴールをアシストしたプレーは見事
・ボランチ2枚はまだまだ理解不足か。もっと効果的なボール回しができるはず
・ナカジの攻撃力が活きるはずで、浦和の槙野や広島の塩谷のような攻撃参加に期待
・中央に野上がいると安定感が出るので、右サイドのCBに誰を使うかがカギ(テホン、森本、楠元)
今後、このサッカーを続けるなら浦和、広島の試合が良い教材になる。中村俊輔も「面白い」と認める
流動的なパスサッカーを、横浜が実現できるのか?新しい楽しみではあるが、まずはJ2残留を決めたい。
2回戦(対札幌)の映像が見られないのは、本当に残念だ。
なお、このサッカーでのキーマンは小池と見る。両サイドのワイドができる(東京V時代は左ワイドだった)
彼は、長いリーグ戦では欠かせない戦力になるだろう。