最初に。神戸よ、おめでとう。来年はウイングに行きたいな。福岡、残念…遠征は来年以降か。
「今年の」横浜FCネタを締めくくる意味で、私のMVPを書きたい。恐らく、それぞれのサポに、
それぞれの理由でMVPがいるはず。私の場合では…
ハマの守護ネ申・菅野?勿論、大活躍。リーグMVPに選ばれそう。でも違う。
CBでブレーク・早川?最終ラインにがっちりと鍵をかけてくれたね。でも違う。
いぶし銀のプレーが光る・トモキチ?攻守に奮闘してくれたね。でも違う。
円熟の芸・山口?パスの散らし方は、後輩のお手本だった。でも違う。
若き最古参・うっちー?年々、成長しているよ。でも違う。
ずば抜けた攻撃力・アウグスト?J1でも活躍できるはず。でも違う。
金看板・キングカズ?存在だけでチームを成長させてくれた。でも違う。
一撃必殺の仕事人・アレモン?本当に凄い決定力でした。でも違う。
魂の完全燃焼・城?貴方なしでは昇格はなかったです。でも違う。
将来の代表監督候補・高木監督?いきなりの就任で、あれだけやるとは驚いた。でも違う。
では、私のMVPは・・・背番号13、チョン・ヨンデです!
上記の選手たちは基本的に、昨年から在籍していた。外国人選手は助っ人だから、最初から要求
レベルが高い。で、何故ヨンデなのか?と言うと…
今年、横浜が昇格した原動力は間違いなく、「ハマナチオ」だった。失点の異常な少なさが、
攻撃力不足を補って、余りあるものだったのだ。では、守備陣には、昨年から在籍しているメンバーが
ほとんどだったにも関わらず、何故、今年になって「ハマナチオ」は完成を見たのだろう?
そう、最後のピースとして必要だったのがヨンデのような「ハードワーカー」だったのだ。
オシムのいうところの「水を運ぶ選手」である。彼の、体を張った気迫あるプレーぶり。あれこそが
昨年までのチームに足りない要素だった、と私は思っている。
しかもヨンデはCBが本職ではなく、本来はボランチの選手だった。それでも、シーズン前半は
CBとしてプレーし、ゴール前の壁となってハマナチオの中心となった。さらに後半は本職に戻り、
運動量の不安がある(ケガや疲労蓄積で)山口をカバーして中盤で走り回った。1年を通して、
ハードワークを続けてくれた精神力も素晴らしいものだった。
今年、ヨンデが加入した時に川崎サポの友人は、「必ず活躍する!」と太鼓判を押してくれた。
それを聞いた私は大いに期待したのだが、その期待を上回る活躍を見せてくれたのだった。やはり、
年初の補強としては、最大の成功だったと言えるだろう。
イエローカードが多かった、という人もいるだろうが、あの役割をこなす以上は、やむを得ない部分も
ある。それだけファイトしていた証であるとも言えよう。その持ち味を変えることなく、来年も
中盤で走り回る姿を見たい。本当に、彼が横浜に来てくれてよかった。ありがとう、ヨンデ。