横浜FCと競馬を愛する男の日記

横浜FC、GWは連勝したい

(おまけ)代表のこと

 アジアカップは準決勝で敗退。残念だったが、現状の完成度を考えれば想定内だろう。過去2大会と
違って、今回からは「W杯の翌年」に変更されたアジアカップ。単純比較してはならない。

 今回の結果を受けて、あれこれと論議が出ると思うが冷静に考えてみよう。現状の日本サッカーは…
まず、自国・Jリーグを見てみる。

 J1の3強と位置づけられる浦和、川崎、G大阪のレギュラーを見る。すると単純にわかることが。
それは…
 
 *エースFWが外国人である
 *CBに外国人もしくは帰化選手(釣男)がいる→川崎にはいないが、守備が堅いとは言えない
 *中盤は日本人中心で構成

 自国トップリーグは、代表を送り出す母体。その頂点にいるチームの事情は、そのまま代表の事情を
反映していると言えまいか?えっ、例えばスペインは違うって??欧州は、EU枠があるからね。
ブラジル、アルゼンチンは??彼らは欧州にトップ選手を送り出しているからね。

 日本といえば、欧州でレギュラー起用されるFWが高原、松井(今回は不参加)くらいしかいない。
CBに至っては皆無に等しい。(中田浩二はCBだったが、今はSBでの起用か?)

 要するに、日本サッカーはFW、CBを見る限りでは世界の強国レベルほどの選手層がない、という
ことだ。欧州にスカウトされる選手のほとんどがMF、という事実が全てだと思う。また、トルシエ
時代の3バック崇拝が影響したか、SBの人材不足も顕著だ。

 と、するならば…今の日本が世界の強国と戦うにあたって、一番の武器となるのが中盤の構成力。
必然的に、今回のアジアカップのような戦術になるしかない、と思う。ポゼッションを高めることは
守備の時間を減らすための策であり、CBへの不安を遠ざける手段だったということでもある。

 今回、釣男がいればもう少し守備は安定したとは思うが、一度、代表引退した中澤に頼るしかない
CB、4人しか連れて行けなかったFWは明らかに日本のウィークポイントだ。恐らくオシム監督は
就任前から、この事情を理解していた。だからこそCBに阿部、今野らを起用してきたし、1トップの
戦術も何度か試してきたのだ。

 ジーコの「負の遺産」で、今の代表主力(アテネ世代)は国際経験が足りない。アジアカップは、その
経験を得る意味でとても有意義な大会だったと思う。次の課題は、U-22、U-20世代の力を
如何に取り込むかだ。引き続き、オシム監督の手腕を見せてもらおうじゃないか。

 ps 3バックでCBの不安を解消したら?という疑問もあろうが既にオシムはテスト済み。今回は
    アジアで「2トップにCB2枚」が通用するのかを見たかったのではないだろうか?