何だかんだと、結構試合を見に行ったシーガルズ。持論では「色々なカテゴリーを見ている人は、サッカーを
よく知っている」。欧州サッカーだけ、ＴＶだけ、でしか見ないような人は、サッカーの本質を理解出来ないと思う。
その意味では、シーガルズを見に来ていた横浜サポは、サッカーを解っている人たちだ。
まずは２部残留できたことが、最大の成果だ。昇格組の目標は、これだけと言っても過言ではないのだから、
１００点満点をあげられる。２部のサッカーに慣れた来期は、更なる躍進が期待できるし、少なくとも降格圏を
うろつくなんてことは、あってはならない立場になる。来期の展望込みで、今期を振り返ってみたい。
さて、今年のチームの中心選手は、ＤＦでは大島、宮下。ＭＦでは佐藤、牟田、加賀、山本。ＦＷでは軸なし。
そんな構成だった。こう書くと、このチームの課題が解る。ＧＫ、ＣＢ、ＣＦの３ポジションだ。今年は、これらの
先発は、かなりの変動を見せた。つまり「軸不在」。センターラインが固まらないのは、かなりの問題だと思う。
勿論、中村監督が３バックと４バックを併用したことも一因。しかしそれでも、ＧＫやＣＦは２部レベルでは
最重要ポジションなのだから、絶対の軸、エースが存在すべき。これはトップチームとも共有なのだけど、
来期の最重要課題と見る。補強するのか、現有戦力の底上げを図るのか。新監督含めて注目だ。
今期の戦いぶりを振り返ると、前半戦は２部のレベルについていけない部分もあって苦戦した。勿論、
選手だけでなく、監督もだ。その意味で、「負けても降格しない」カップ戦の存在意義は大きく、良い実戦経験を
積めたのが、残留への助けとなった。監督にとっても、戦い方を変えるキッカケにできたのは幸いだった。
後半戦は、２部のレベルに慣れたこともあり良い試合が目立った。ノジマステラ以外には全て互角の勝負が
でき、勝ち点を稼げた。ホームであまり勝てなかったのは、トップチーム譲り（笑）で、仕方ないかも・・・だけど、
来期はぜひ、三ツ沢で沢山勝利をして欲しい。
最後に、選手個人のＭＶＰ３人（トップの投票に倣う）を挙げてみる。私的評価なので、異論は歓迎。
１位ＭＦ牟田・・・ボラ、ＣＢ、ＳＢ、サイドハーフと全て一定以上のレベルでプレー。監督を助けたという意味で
１位とした。サッカーＩＱの高さと個人戦術の豊富さは、チームＮＯ．１。頼りになる選手だ。
２位ＭＦ佐藤・・・若く、将来を最も期待でき、伸びる余地を大きく持つ。走力にスタミナが追いついてきたので、
来期は更なる飛躍を期待。そのスピード、ドリブル、シュートは攻撃の軸になっている。
３位ＭＦ加賀・・・足元の技術に加え、パンチ力がある。ボランチでは勿体無い・・・本来ならトップ下が最適と
思うが、もう少し判断の速度を高めたい。佐藤と並び、攻撃の軸だ。
本来ならＭＦ山本も入れるべきだが、元代表なので（笑）要求レベルが最初から高く、選外とした。
次点は期待込みでＤＦ大島。運動量があり、最後まで戦える。技術レベルも高く、来期は不動のＳＢだろう。
