ホーム三ツ沢でのダービーマッチ・対横浜Fマリノス戦は2-2で引き分け。
今年もやっぱり、このカードが一番いい試合になった。
最近、精彩を欠いていたホガンをベンチ外にし、高橋をCBに。しかも、
相手FW前田対策か、右CBに岩武を初起用。監督のこの試合に賭けた
気持ちが伝わる思い切った策だった。そして、それは選手達のプレーにも
表現された。
立ち上がりからオーバーペース気味の運動量で、強くプレスをかけ続ける。
前半、シルバの負傷交代という痛いアクシデントがあったが、それでも
足を止めない。その姿勢が、シルバと交代で入ったジャーメインの抜け出しと
サウロの初ゴールにつながった。前半をリードして終える最高の展開。
同点にされるも、この日はサウロが遂にその能力を見せ、相手ボランチの
退場を引き出す。ここまでは完全な勝ちパターンだったが、ここで悪癖が。
11対10になった途端、安心したかプレーに緊張感が薄くなり、そこを
突かれて失点。今年、こういう失点を何度見たことだろうか。
ここ数試合は、そのままズルズルと勢いを無くして終了したが、この日は
違った。なんといってもサポがそれを許さない。これは聖地・三ツ沢での
ダービー。そんな負け方を受け入れられるワケが無い。そんな空気が充満
する。
選手もその空気に呼応し攻めまくる。終了間際に混戦からサウロが押し込み
同点。さらに惜しいヘッドを放つも、わずかにゴールライン手前でかき出され
終了。勝ち越しはならなかった。
シュート数、走行距離、スプリント数と全て相手を上回った。その絶対値も
高いもので、このパフォーマンスならどこが相手でも簡単には負けないだろう。
この試合で、監督や選手達の心に火が点いたと信じている。残り8試合を
戦う我々にとって、最高の火付け役となってくれた相手にも感謝したい。
「まだだ、まだ終わらんよ!」