横浜FCと競馬を愛する男の日記

横浜FC、GWは連勝したい

AJCCを考える

 久しぶりに検討を。今回は具体的に書いてみたい。

 AJCCは春天への重要なステップのひとつになる「G供賞金別定戦」だ。また、1回中山の
「8日目開催」という施行日でもある。結果として覇者に選ばれてきたのは、非常に格の高い馬で
あった。

 グレード制が導入されてからの覇者を見るとわかるが、その基本形は「有馬記念からの出走」だ。
有馬記念で好走し、人気となる馬である。初年度の84年は、ダート変更に不良馬場で8頭中7番人気
の条件馬に勝たせるのであるが、85年はOP入り直後の有馬記念掲示板着順(5着)に入り、
単勝1番人気となったサクラガイセンが勝利。その後、春天で2着席にたどり着く。

 その後も、G杵対馬やG挟硎’呂AJCCでは覇者に選ばれてきた。賞金別定戦という概念で
言えば「賞金を多く稼いでいる馬」である。格式上位戦に相応しい、ということだ。
しかし、過去数度、そうでもない馬が覇者に指名されたこともある。

 それが、賞金から見ると「?」であるサクラガイセン、(外)マチカネキンノホシフサイチラン
ハートの3頭である。彼らが何故、覇者になれたのかは十分に吟味する必要があるだろう。
何故なら、今年のAJCC登録馬が、余りにも「しょぼい」、そしてその理由を「初の7日目開催」
に求められるからである。

 らっちさんのご意見どおり、今年の登録馬には
有馬記念中山金杯出走歴馬が不在
・13頭中、10頭が「収得賞金3000万円未満」であり、別定規定の「3000万円超過」に
 該当しない
・過去1年で重賞を勝った馬が不在
 など、「しょぼさ」をアピールする材料が満載だ。では、どんな馬が覇者に相応しいのか。

 パターン1としては、「ぞろ目で逃げる」がある。登録段階で3頭いた3000万円超過馬が
揃って出走し、2頭は8枠に同居した。しかし、奇数日開催の前例となる日経新春杯京成杯では、
逃げは打ってこなかった。今回もないとは言わないが、8枠の2頭が前年夏季以降に、JRA出走歴を
持たないことを考慮すると、無理があるのではないか。私は、3頭のうち、1頭を2着に起用すると
現時点では考えている。

 パターン2は「3000万円未満」の馬を起用することだ。10頭中、7頭と最大勢力なのだし、
今年はこちらだと思う。そこで前述した過去の覇者3頭を調べましょう、ということである。
彼らが覇者になれた理由は、出走構成であったり、(外)ゆえの認知であったり、東京開催であったり
様々だと考えられるが、今年の「7日目開催」も、その理由にひとつとして仮説を立てられる以上、
「どんな許可条件があるのか」を分析することは、来年以降のAJCCにも役立つと思う。

 では、彼ら3頭は…と見てみると、簡単な共通項がある。それが
「12月開催の中山条件戦・芝1800mか2000mで1着した」ことである。
フサイチRは1000万条件だったが、残り2頭は1600万条件だ。そして、有馬というG気
5着したサクラガイセンを除く2頭は「直前走」で1着しているのである。

 今年、この条件にぴったり当てはまる馬がいる。そう、マツリダゴッホである。現時点では、
この馬は有力だと思う。しかし、もう一頭、年明けの京都・寿Sを勝ったシルクネクサスがいる。
この馬の解釈も必要だろう。過去と違うように見えて同じことをするのが主催者だ。勿論、マツリダG
も、過去3頭と全く同じではない。しかし、短絡的に決め付けてはいけない。結論は明日、出そうと
思うが、上記2頭のどちらかではないか、と考えている。