ホーム三ツ沢での鳥栖戦は0-0のドロー。前節の負けを考えると
ここで勝ち点3が必須だったのだが…
ガブリエウ負傷でホガン右、岩武左の3バックとなった。袴田、マギが
不在で守備の布陣も即席に近い。これが反映したか、守備は懸命に奔走し
相手の不調もあって何とか抑えていた。
反面、この日は攻撃が不発。その主な理由は、ボランチ2人が相手に押さえ
込まれてしまったからだ。瀬古のパスやドリブルは途中で引っ掛けられ、安永も
持ち味の前に出るプレーが出ない。スタッツでもチームは走行距離、スプリント
回数で負けていた。思わぬ暑さも原因かもしれないが、走り負けては苦しい。
監督も膠着状態に悩んだか、打つ手は後手に回る。武田→高木の交代が攻撃の
打開には最も効果的だが、後半34分まで引っ張った。勝負に出るより、
バランスを重視したようだが、勝ち点3が欲しいゲームの采配としては疑問。
試合終了間際にシルバの惜しいミドルがあっただけで、見せ場少なく終了。
正直に言って、拍子抜けした。前節・湘南戦のような熱さを感じなかった。
確かに熱くなりすぎて監督が失敗した面は否めないが、それ以上に、この
試合での温度の低さのほうが失敗では?と思った。
もっと、形振り構わず勝ち点3を狙って欲しかった。一体、どうしたのだろう。
まさか、もう諦めてしまったのか?と邪推すらしてしまう。真っ先に下げられ、
怒りを露にしたサウロのような気持ちを、もっと見せて欲しかった。
残り4試合で勝ち点差は実質7だ。常識的には絶望的な差で、邪推の根拠に
なりうる数字ではある。大事なのは、最後まで戦うこと。それを見せないと
来期の観客動員にも響く。そんなんじゃ、強気な設定が目に付く年間シートも、
フロントの思惑通りには売れないかもしれないよ、とだけ進言しておく。