アントニオ猪木氏が逝去された。享年79歳。謹んでご冥福をお祈りします。
私的には、こういう記事は基本的には書かないようにしているのだが、この人
だけは特別だ。少しだけ思い出話を。
そもそも、私が知る限りでは、生まれてはじめて接触した(という表現が正しいか
分からないが)有名人が猪木氏だった。詳細は訳あって書かないが、幼少の頃、
抱き上げてもらったことがある。当の本人は覚えておらず(位の年齢だった)、
後年、親から教えてもらったのだ。
不思議なことに、そのことを知らないまま、子どもの私はプロレス好きになった。
しかも、一番好きになったのが猪木氏だ。生い立ちが書かれた本を読み、さらに
好きになった。新日本プロレスの試合を見に行きたいと親にせがみ、拒絶された
のは、良くも悪くも思い出となって心に残っている。結局、試合を生で観戦
することは一度も無かった(テレビでは数え切れないほど見た)。
波乱万丈すぎて(笑)、令和の若者には作り話と思われるかもしれないその生涯は、
本1冊には書きつくせないものだった。これほどスケールの大きな人間は今後、
日本ではそう出てこないだろう。功罪ともに多々あるが、それもその「大きさ」
あってこそ。言葉よりも行動で語った、あえて「偉人」と書く。あまり人間には
憧れを抱かない人種である私だが、猪木氏には憧れた。もう少しその姿を見て
いたかった。1、2、3、ダー!