横浜FCと競馬を愛する男の日記

横浜FC、GWは連勝したい

1998年+α

 日本代表は、カメルーン代表に1-0で勝利。自国開催以外では初めての勝ち点3を取った。素晴らしい!
歴史的には1歩前進したわけで、最後まで集中して戦った選手、監督、ベンチはGJである。これで決勝Tへの
可能性が広がったわけで、少なくとも第3戦まで緊張感のある試合ができることは、日本にとって良い経験だ。
 
 試合内容については、皆、試合を見ただろうから細かいことは書かない。要するに、前の3人で攻めて、残り
8人は守るという「98W杯スタイル」を岡ちゃんが選んだということだ。カメルーンをハッキリ「格上」とみなし、
現実的に勝ち点を得るやり方を取った。98年との違いは、前の3人の「個」。プレビューで書いたように、本田の
0トップ(笑)で勝つのなら、「個」による得点しかないと予想した通りだった。個人的には、MVPは松井だ。
 
 このやり方は、弱者が強者に勝つ典型的パターンのひとつ。積極的に勝ちにいくサッカーではないが、
「引き分けでもいいから勝ち点が欲しい」場合には有効だ。賛否両論があるのだろうが、(私もどちらかと言えば
スタイルを変えずに、どこまで通じるかが見たかったのだが)勝つことでしか前に進めない、という意見も
理解できるので、今回の戦い方を批判するつもりはない。それは、現実にやや停滞気味なJリーグに対する
起爆剤」になって欲しい気持ちがあるから。
 
 お隣韓国の戦いぶりを見ると、正直羨ましくもあり、「日本との実力差」を思い知らされてしまい、寂しい気持ちも
ある。しかし今回の経験で、その差を少しでも縮めることは可能かとも思う。今回のような戦い方で決勝Tに
行けるようなレベルになったならば、「その先」を期待するのが当然。その時にこそ初めて、日本の目指す
サッカーを、国全体が本気で考えるのだろう。つまりオシムの提案は「時期尚早」だったということかもしれない。
 
 でも、オシムの考え方が間違っていたとも思わない。日本人の長所、メンタリティーを活かしたサッカーこそが
世界と張り合うためには必要になるはず。
 
 ブラジル人は攻撃が好きだから、テクニックに優れた攻撃サッカーを志向する。
 イタリア人は結果を重視するから、守備に優れた負けないサッカーを志向する。
 スペイン人は華麗なプレーが好きだから、美しくパスを回した攻撃サッカーを志向する。
 アルゼンチン人は熱い性格だから、激しく、汚く?も力強い攻撃サッカーを志向する。
 ドイツ人は論理的思考が好きだから、オーソドックスな戦術でバランスの良いサッカーを志向する。
 イギリス人はラグビーが好きだから(笑)、フィジカルに優れたダイナミックなサッカーを志向する。
 
 日本人は、どんなサッカーが好き?どんなプレーが好き?どんな性格?まずはそこから。