横浜FCと競馬を愛する男の日記

横浜FC、GWは連勝したい

2008の年の瀬に

 今年の漢字は「変」だったそうだけど、私は「壊」のほうがピッタリだったと思う。昨年は「偽」
だったけど、今年は「本物」と言われ、評価されていたものまでが壊れ始めたからだ。

 確かに景気がおかしくなって、混乱していることは間違いないのだけど本当に壊れ始めたのは、
実は「人間社会の根底として存在していたもの」なのだと考えている。ヒトが人間として生きていく、
そのための前提条件は「他者への信頼」と「最低限、生きられるという安心感」だ。

 だけど今年は、このふたつが壊れ始めた。企業という奴は人間の集まりだけど、「人格」というものは
持ち合わせていない。だから人間をモノ扱いしても何とも思わないし、寒空に放り出すことにも何の
心の痛みも感じない。しかし、放り出されたほうは「人間であるための前提条件」を失うのだ。

 政権与党はボンヤリとした対応しかしていないが、真の恐怖はこういった事態が長引くことで、
日本が持っていた良い部分である「秩序」が壊れていくことだ。放り出された人間が、絶望とともに
どのような行動に出るか。「政権与党の拒否=野党への転落」なんて甘いものじゃない。それは、
「日本社会の否定=○○」という最も恐ろしい行動に結びつく可能性があるということを、政治家は
全員が肝に銘じるべきだ。一度壊れたものを作り直すには100年かかるよ。今が最後の機会だと思う。

 個人的には、2003年以来、久しぶりに「ある目標」が達成できたので悪くない1年だった。
長かったけど、ようやく心の整理ができたのかもしれない。「不惑」という言葉があるが、自分も
ようやくその心境に近づいたような気がする。来年も、己の信ずる道を行こう。