横浜FCと競馬を愛する男の日記

横浜FC、GWは連勝したい

0分>89分

 徳島戦は1-2で負け。前半、後半ともにロスタイムで失点。サッカーの試合は結構多く観て来たが、
こういう負け方は初めて見た。そして、呆気に取られたまま終了のホイッスルを聞いたのも初めてだ。

 監督の言うとおり、主導権を取る戦い方はできつつある。それは甲府戦、札幌戦でも十分にわかった。
しかし、それが結果につながらない。仕方ないのかな、と思う部分もある。まだ「主導権を取る」ことに
エネルギーを使っていて、そこから先までは手が回っていないようだからだ。今日もFKの1点のみ。
11本シュートを打っても、CKが8本あっても、相手シュートを7本に抑えても勝てないのが現実だ。

 個人的には、主導権を取るスタイルを継続して欲しいと考えているので、我慢するしかないとは
分かっている。昨年の主力がゴッソリ抜けたのだし、戦術も大きく変えたのだから、結果を出すのにも
時間が必要だ。それも承知している。ただ、それとは別のところで引っかかる要素がある。

 それが今日の2失点目だ。個人への指摘になるが、右SBのミスは熊本戦と全く同じだ。それも
つい2ヶ月前にやったばかりではないか。これはどういうことなのか。仮にもプロがやることなのか。
そして、それは見過ごしていいことなのだろうか。

 サッカーは、1点の重みが他のスポーツよりも大きい。丹念に積み重ねたプレーも、たった一度の
ボーンヘッドで台無しになる。元々、足でボールを扱う競技であるが故に、ミスについては寛容なのが
サッカー。だからこそ、「やってはいけないミス」についてはプレイヤー自身が、己に厳しくあらねば
ならない。

 それをもう2度やってしまった。さすがに、3度目は無い。監督自身が連れてきた右SBといえば、
昨年を思い出すのだけれど、今日の彼はいいプレーも多かった。だからこそ、ああいったミスをしては
ならない。そこまで積み上げてきた89分の好プレーすら、サポから「全否定」されかねない。
それが、サッカーの厳しさだ。

 「たかが一観客が何を言っているんだ」と思われるかもしれない。でも、そんな負け方をしている
チームを何度も見に来てくれる辛抱強い人は、そう多くない。これは、観客動員数という事実が証明
するだろう。

 サポだからこそ、選手に厳しく接することができるのだと思う。負け続けていてもスタジアムに足を
運び、現地で試合を見たからこそ言う権利があるのだ、とも。励まし続けるのも愛情かもしれないが、
同じミスを繰り返し、起用されなくなり、プロでいられなくなる選手を見たくは無い。だからこそ、
「今のうち」に態度で示しておきたい。

 オシム爺がいつも言っている「日本のサポは選手に甘い」という台詞の真意は、そこにあるのでは。
我々横浜サポも、スイートなだけじゃいけないと思うのだが、如何だろうか。