横浜FCと競馬を愛する男の日記

横浜FC、GWは連勝したい

旅はまだ終わらない

 ホーム最終戦・京都戦は1-2で敗戦。最後の5分で逆転されるという、湘南戦の逆パターン。こんな
試合が最後に出てしまうのが、2011横浜FCらしかったと思う。
 
 試合内容は良かった。89分までは。特に前半は横浜がペースを握り、先制点も取った。狙い通りの
展開だったはず。点の取り方も今まであまり見ない、パスを多くつないで相手を崩しきったもの。藤田祥が
ニアで潰れ、ファーのナンちゃんが決める形は湘南戦と同じで、これは来期も武器になる「型」だろう。
 
 後半も途中までは踏ん張った。藤田祥が前線で奮闘、ボールを収めプレスでもよく走る。中盤では
やや疲れの見えてきた寺田を、ケンスケが運動量でカバー。相手の反撃を食い止めていた。しかし…
このバランスを90分維持できない。それは仕方ないにしても、そのキッカケを作ったのは何と横浜ベンチだった。
 
 ケンスケを下げるのはやむをえないとしても、代わりに入れた高地に一体何をさせたかったのか全く
不明だった。実際、攻守において中途半端でボールにも絡めず。相手の攻撃を勢いつけただけ。更に、
体力的限界の藤田祥に替えた小野瀬君も半端。あの状況で、何を求められているか理解が足りない。
藤田祥がやりきっていたこと、即ち「ボールを収め」「ファーストディフェンスを厳しく行く」ができなかった。
終盤にシュートチャンスがありながら、パスミスで球を失ったプレーに象徴されるように気迫も足らず。
 
 監督の交代采配にも疑問があるし、入った選手の対応力にも問題があった。ならば交代でパワーを
上げてきた相手に逆転されたのも仕方なかったのだろう。こちらは戦力を補強できない交代だったのだから。
今年一年、こんな試合を何度と無く見てきたような…
 
 まだ1試合ある。今期の総括はその後にしたい。ただし監督の留任が発表された以上、彼の責任には
触れておきたい。何せ「優勝宣言」までしたのだから(笑)まず、GM辞任は妥当。CBの主力、
ボラの主力として獲得した飯尾とファビが戦力にならなかったのだから。補強失敗は明白だ。
 
 監督業のほうは…まあ、2年間見てきて、長所も短所もある程度わかったです。個人的な感想を
言えば、「岸野さん自身も成長しなければ、J1昇格は難しい」。理想を追うことは大事だが、来期昇格と
いう目標に対して「現実と折り合う対応力」が求められるはず。会社経営と同じで、理念と運営は
表裏一体。現場力を、来期こそは見せてくれ。