横浜FCと競馬を愛する男の日記

横浜FC、GWは連勝したい

最後のお願い

 J1参入プレーオフ2回戦・対東京ヴェルディは0-1で敗戦。J1昇格はならず無念。

 レドミが怪我でまさかのベンチ外。驚いた。甲府で見た時は、そこまで深刻に思えなかったからだ。ノムが
トップ下で先発は納得も、また驚いたのが控え選手の選択。長期怪我明けで試合から遠ざかった中里、J2では
出場がほとんどない斉藤コウキ。この大一番で、彼らを使う度胸があるの?メネゲウや武田はどうしたのだろう。

 それでも、試合の主導権は横浜が握っていた。特に前半は、堅い守備からの反撃をちらつかせ、1点必須の
相手に自由な攻撃を許さなかった。最終的にシュート数も14対7で、守りに入らない姿勢は良かったと思う。
ただ、ファウルが多かった。相手FKが24本。主審のジャッジもあるが、セットプレーに対する警戒心が少し
足りなかったかな、とも。これが影を落とす。

 後半、相手が攻撃的選手を投入して前がかりになってもうまく凌いでいた。ノム→ナベカズ、イバ→戸島の
交代で運動量を落とさず、逆にカウンターで相手ゴールを脅かした。1点取れていれば・・・だが、それでも同点で
ATへ。ここまで来て初めて、レギュレーションが活きる。引き分けでもOKなのだ。しかし最後に落とし穴が。

 残り2分で相手CK。GKが上がってきた。コースケがマークしたが、振り切られてしまいフリーでヘッドされる。
GK南が弾くも、こぼれを押し込まれて痛恨の失点。もう、横浜に反撃する気力は残っていなかった。167cmの
コースケが、182cmの相手GKにつく。この判断はどうだったのか、GKだと軽視したのだろうか。

 将棋の世界では、劣勢の側が放つ終盤での勝負手を「最後のお願い」と言う。正しく応手されれば、当然
足りないのだが間違えれば逆転となる。思えば今期ホームの東京V戦も、ATに追いつかれ勝ち点を落とした。
同じ相手にお願いを2度通してしまったのだから、偶然や事故では片付けられないだろう。

 6年ぶりのプレーオフ。前回を経験した選手は少なく、監督やスタッフは初めてだっただろう。一方、相手は
昨年出場、今年も1回戦を戦い経験豊富。この差もあったと思う。その意味で「継続は力なり」だ。ならば、この
苦い経験を来年こそ結果につなげなくてはならない。再びその場に立つことができるか、今年だけのマグレ
だったのか?横浜FCの真価は19年シーズンに問われる。