今年最後の記事は、やはりこれで。J1復帰という嬉しい年であり、
また、厳しい闘いとなった年でもあった。9勝19敗6分の15位で
勝ち点33。13年前に比べれば、格段の進歩を遂げたのだから、
評価は100満点をつけてもいい。
昨年の主力だったイバ、レドミ、キャラがほとんど試合に出ない中、
松尾を筆頭に一美、コウキ、コウスケ、瀬古、手塚、安永、小林、
袴田と25歳以下の選手たちが主軸になった。歴史上、ここまで
若い選手たちが躍動した年は無く、嬉しい一方で、ベテラン勢を
見る機会が減ったことは寂しくもあった。
その理由は、下平監督が採った戦術。攻撃、守備いずれの時間でも
運動量が必要で、J1チームを相手に技術的に不足な部分を補うための
選手起用だった。それでも後半は足が止まる試合が多かったのだから、
やむを得ない選択だったろう。川崎Fのように「走らなくても支配する」
サッカーが如何に高度なものか、結果から分かるシーズンでもあった。
チームの課題としては「粘りが足りない」点が挙げられる。若い選手が
多い故の弱点とも言えるが、終盤の失点が目立ち、しかも取られ方が
アッサリしていた。6引き分けは少なく、来年は負け試合を引き分けに
持っていく粘りがないと、J1残留は厳しくなるだろう。
次回は私的な個人評価を。