横浜FCと競馬を愛する男の日記

横浜FC、GWは連勝したい

2010札幌記念・考

 久しぶりの競馬考察だけど、基本的な部分をやるのでそんなに錆付いてはいないはず…
 
 札幌記念という競走を考えると、まず目に付くのはその施行規定。
「GⅡ・定量・1着賞金7000万円」という看板だ。ご承知とは思うが解説すると、GⅡ戦において、
定量戦は阪神カップと2競走しかない ・7000万円は阪神カップと並んでGⅡ最高賞金額 である。
つまり、札幌記念阪神カップと「双子の競走」であるとも言える。
 
 さて、そこでこの設計意図を推測してみたい。何故、このような競走を古馬GⅡ戦に用意しているのだろう?
個人的には、「最終的な主催者の狙い」を想定してはいるが、それは最後に書く。まずは、客観的な事実を。
そのグレードと斤量規定を見れば、近い規定が「GⅡ・別定・1着賞金6500万円」と「GⅠ・定量・高額賞金」で
あることがわかる。
 
 賞金額=格とみなせば、
 6500万円GⅡ<札幌記念<GⅠ(古馬戦)、という位置づけになるわけだ。では、現実の競走結果を
振り返ってみて、札幌記念毎日王冠京都大賞典よりも天皇賞秋に対して優位なステップ競走になっている
のだろうか?(札幌記念定量7000万円戦になった2006年以降)答えは否、である。
 
 2006年以降の札幌記念勝ち馬は、初年度覇者アドマイヤムーンが象徴しているように、天皇賞秋を勝利
することはできていない。それどころか、連対すら果たしていないのだ。むしろ2着馬のほうが連対している
わけで…では、札幌記念が持つ機能とは、一体何なのだろうか?これも客観的事実から推測してみよう。
 
 単純に考えてみよう。この競走には2つの側面が仮定できる。
①スーパーGⅡ戦である=天皇賞TRより格上の存在であるGⅡ
②劣化GⅠ戦である=レースの格をGⅠにすれば、斤量規定、賞金面からはGⅠとして扱うことが可能
 
 両方の解釈が可能となる。これは何を意味するのか?それも過去の覇者が教えてくれている。つまり、
覇者によってはこの競走を①として活用し、別の覇者は②として活用しているのではないか?という仮説だ。
(2に続く)