横浜FCと競馬を愛する男の日記

横浜FC、GWは連勝したい

「責任」の意味

 アウェイ大分戦は2-1で勝利。ついにプレーオフ圏内に足を踏み入れた。苦手な大分相手に勝ったこと、
順位を初めて6位以内に上げたこと、今年のチームの成長力、上昇力を示したいいゲームだった。
 
 福岡戦が終わった直後、家族には「前からプレスしてくるチームより、大分みたいなブロック守備をする
チームのほうが現状はやりやすい」と言ったが、この試合では、開始直後からガンガン攻勢に出る、良い試合の
入り方。いい時間帯に点を取れれば・・・と見ていたら開始6分で先制。こういう得点は、「事故」ではなく必然に
近い。そうでしょう、田坂監督?
 
 大分が反撃に出るも、無失点で前半を終える。一緒に見ていた家族には「カイオがイージーミス多くて、ちょっと
イラついていたね」と言っていたが・・・後半、カイオのファウルでPK献上。同点にされる。カイオのショボーンが
心配になるも、「こういうミスは自分のゴールで取り返すしかない」。家族にそうメールした瞬間・・・
 
 カイオの決勝ゴールは生まれた。前半から効いていた野崎の突破から、ファーへのクロス。カイオは相手
DFに競り勝って見事なヘッド。得点直後のカイオの雄叫び(笑)を見て思った。「選手とはこうして成長して
ゆくものなのだなあ」と。カイオにとっては、単なる得点以上の良い経験になったのではないか。
 
 ちょうどこの試合の前日、地元の友人と呑んでいてサッカーの話題になった。(息子さんがサッカーしてる)
小学生のチームの内情?的な話が出て、「小学生でも誰が試合に出るとか、上手い下手とか、ひいきとか、
そういうことには敏感」と父親らしい意見が。私も納得だが、やはり新鮮。だったら大人は尚更だよねえ。
 
 日本人は個人のミスを責めず、良くも悪くも団体の結果としてしまう傾向が強いけど、それはサッカー界でも
同様。日本人監督は選手個人の評価をしたがらない。でも、オシムさんのように「お前のせいで負けた」と
言うのも、場合によっては必要だと、私は考える。そう言ってあげないと、成長出来ない人もいるし、何よりも、
負けた選手たちも、納得のいく理由が欲しいと思うからだ。ウヤムヤは日本人の好きなやり方だけど、勝負の
世界では、あまり好まれていないのではないだろうか。
 
 この日のカイオも、決勝点を取ってなければ「お前のせいで・・・」が当て嵌まる。しかし彼は、自分で自分の
ミスを取り返した。これこそが「責任」という言葉の本当の、本来の意味だ。「任務を全うする」。FWとして、一番
求められたことをやったカイオを、本当に嬉しく、誇らしく思う。
 
 こういった勝ち方ができるのだから、今の横浜は強い。ここ5試合で3勝2分け、勝ち点を11取ったわけで、
これは甲府の次、2位相当。勝ち点70が欲しいと書いたが、残り9点、3勝という現実的な数字になった。
天皇杯という難しい試合が控えているけど、いつもどおりのターンオーバーで、リズムを崩さずにやれば、
最終節まで走りきれると思う。まずはあさって、いつもの横浜FCさえ出せれば、良い勝負になる。