横浜FCと競馬を愛する男の日記

横浜FC、GWは連勝したい

あの男、覚醒す

 ホーム三ツ沢での首位・札幌戦は1-0で勝利。アウェイ岡山戦から始まった進撃は留まるところを知らず、
上位相手(岡山、千葉、C大阪、札幌)に4勝。一体、何が変わったのか?

 その前に試合の方を。寺田、小野瀬、津田、市村を欠く状況での3連戦は厳しいのだが、まずは先発を
変えなかった。首位相手+C大阪戦の逆転勝ちによる勢いを考えると、妥当な選択。そして、運動量も維持
できていて、互角の展開を繰り広げた。右SB藤井も、慣れてきたかプレー内容が向上しており、一安心。

 後半、札幌が先に動き、FW内村を投入。横浜も交代するか?と見ていたが中田監督は我慢。これが当たる。
70分、CKからこぼれ球をジャンボが左足ボレーで叩き込み先制。同点を狙う相手が小野伸二を入れると、
横浜も即座に野崎→永田で5バックに移行。逃げ切り狙いを鮮明にする。夏場は分かりやすくしたほうが、
選手の精神的負担が減るので、良い采配だった。

 疲労したジャンボを替えるか?と見ていたがパワープレー対策で残し、更にCB楠元を入れて中央を固める。
それでも札幌のヘディングシュートがGKを抜き、「やられた」と思った瞬間、CB西河がスーパークリヤ。
試合を決定付けたビッグプレーが飛び出し、逃げ切りに成功。大きな勝ち点3とともに、ホーム連勝を飾った。

 これで岡山戦以降、4勝2分けと絶好調の横浜。要因は3つ挙げられると考える。
(1)中田体制の浸透・・・戦い方が明確に。特に守備が向上。引きすぎずにコンパクトな隊形を作れている。
(2)FWの選択・・・ツインタワーが嵌っている。夏場はスタミナが厳しいカズを、先発から外して以降負けなし。
(3)ケンスケ覚醒・・・岡山戦以降、完璧なプレー振りで中盤を支配。中里とのコンビになったことが大きい。

 私的には(3)が嬉しい。山口元監督が見込んだその才能が、遂に開花したと見る。中里が守備をする分、
前に出る機会が増え、長所である機動力、運動量、縦にパスを入れる能力が活きている。現状では、寺田が
復帰しても、ボランチコンビは変えないほうがいい。そのくらい、抜きん出たパフォーマンスだ。

 多数の主力を欠きながらこの進撃。楽しみは増す一方。控え選手の活躍も頼もしく、景色が一変した思いだ。
こういう試合を続ければ、観客も増える。これからも期待大、だ。