横浜FCと競馬を愛する男の日記

横浜FC、GWは連勝したい

米長哲学

 今期最終節の千葉戦@フクアリは、1-2で敗戦。最終順位は10位でシーズンを終えた。

 この試合も、右SB石井、左SB新井の布陣。前節でうまくいかなかったのだが、何故?という監督采配。
それでも前半1分、ジョンがチェイシングで相手SBからボールを奪うと、グラウンダークロス。相手のオウンを
誘って、幸先良く先制。しかし、ここから試合はヒートアップ。激しいボールの奪い合いが続く。

 主審のゲームコントロールが悪く、怪我人が出なければいいが・・・の展開に。結局、中盤の競り合いに勝った
千葉が主導権を取り、防戦一方になってしまった。すると、GK高丘のポジショニングが悪く、サイドを空けていた
ところに、角度の無いところからシュートをねじ込まれて失点。これは大いに反省して、次に活かしてほしい。

 後半も千葉ペースは変わらず、監督がどんな手を打つかと見ていたら、新井→田所、石井→カズに交代。
両SBを下げてしまった。これでは先発選びに失敗したと、監督自らが告白したようなものだ。特に2枚目の
交代は疑問で、カウンター狙いには最も適さない選択をしたと思う。ジョンをSBに下げ、前への推進力も、
起点も作れない状況に陥ってしまった。

 多分、引き分け狙いだったのだろう。3枚目の用意は何とアディショナルタイム。ところが、投入直前にCKから
失点。ベンチワークのお粗末さは、先週以上となってしまった。慌てて3枚目をジャンボに変えて(最初は違った)
投入したが、時既に遅し。そのまま終了となった。2枚目にジャンボ投入の方がセットプレー対策にもなるので、
引き分け狙いには有効だったのでは?とも思ったが・・・

 さて、表題の意味だがこれは故・米長邦雄永世棋聖(元将棋連盟会長)の有名な話だ。彼の哲学では、
「相手にとって重要で、自分にとっては何でもない勝負にこそ、全力投球すべきである」。

 これは、相手のためでもあるが、本当は自分のためだ。そういう状況で勝てるようにならなくては、その先に、
自分にとって重要な勝負の場面が巡ってきた時に到底、勝てるはずがない。そういう意味なのだと私的には
解釈している。さて、この日の横浜にはこんな考えがあっただろうか?選手たちにはあったと思うが、フロント、
監督、コーチからは、その空気を感じなかった。この緩さは、今期の結果と無関係ではない。そう思う。

 いい駒を持っても、指す側がヘボでは勝てる将棋も勝てない。これが、今期の横浜を総括する一言。
次回からは、今期を振り返ってみようと思う。横浜FCに携わる皆さん、今期もお疲れ様でした。