表題は、私の好きな言葉。この意味は、色々な経験をした人ほど分かると思う。
W杯決勝はオランダ-スペイン戦となった。攻撃が持ち味の両チーム、決勝らしからぬ撃ち合いになる
だろうか?で、決勝Tを思い出しながら、改めてサッカーの難しさを感じる。
ウルグアイは、よく4強まで残った。素晴らしい。しかし、そのための代償としてチームの最も強いユニットで
こういった行為をしてしまうと、次の試合には大概駄目、としたものだ。
アルゼンチンは、結果こそ大敗だったが先制されなければ分からなかった。敗戦の小さな原因は「右SBの
入れ替え」にあった。GLで先発だった選手(グティエレス)を替えていたが、その右サイドで開始早々ファウル。
FKから失点したが、ゴールしたミュラーをフリーにしてしまったのが、その右SBだった。世界のトップは、
ほんの小さな綻びを厳しく突いてくるものだ。
パラグアイは、PKによる先制機会を得ながら、決めることができなかった。堅守が持ち味のチームだけに、
先制していればスペインは焦っただろう。全く異なる試合展開になったことは間違いない。1本のキックが、
大きく試合を変えてしまう。サッカーの怖いところだ。
ドイツは、スペインに対して最も優位だった「はず」の空中戦に負けて失点。どんなに身長が低くても、マークが
ついていなければヘディングすることは容易い。警戒していた、流れからの得点は防げていたのに。逆に
空中戦では油断したか?これまたサッカーの難しさ。
今大会は、誤審で得をしたアルゼンチン、ドイツが敗れてしまった。神様はやはり公平なのだと感じる。この
意味で考えると、準決勝でやや疑惑のゴールを得たオランダは、決勝戦危うし!となるのだが…
(オランダの2点目は、オフサイドを取られていてもおかしくなかった)
決勝の予想は難しい。普通なら「一足飛びは無い」と考え、決勝戦経験のあるオランダが勝つ、となる。
高さを発揮しているし、で攻撃に関しては文句のつけようが無い。ただ、不安なのは…
「オランダは運を使い果たしたかも?」だ。ファンブロンクホルストのロングシュートは、恐らく一生に一度
クラスのスーパーゴールだったし、前述の通り、判定に救われた面もあるし、と要素は揃っている感じも。
次はハードラックの出番なのかもしれない。
何か「いいこと」がありそうな雰囲気が漂っているような。
個人的には、スペインが優勝したほうがサッカー界にとっては良いような気がする。あれだけパスを回す
個性的なスタイルが、世界の頂点に立ったほうが今後、面白くなるはず。あれを目指すチームと、インテルの
ようにそのスタイルを打倒しにいくチームとで、ハッキリした構図が出てくるだろう。その時、日本代表は、
どちらを目指すのだろう?国民の激論が沸き起こることに期待したいのだが。
今回は予想が大ハズレなので、こう書くとオランダが勝つような(笑)